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アート・フォー・ソウトは、東日本大震災の被害を受けた陸前高田市の復興支援を行うNPOであるAid TAKATAと協力して、「未来をつくろう」と題した陸前高田展を開催することを誇りに思っています。展覧会には、1年生から6年生の子供たちが制作した18の作品が展示され、テーマは「未来の陸前高田」です。私たちは、子供たちの故郷の未来に対する思いや感情を最もよく表している作品を厳選し、展示することを光栄に思っています。この展覧会を通じて、陸前高田の復興に向けた意識と支援が高まることを願っています。
陸前高田展 ① 子供の感性、未来へのヒント
遂にかえって参りました!大好評??ART FOR THOUGHTブログ、長らくご無沙汰にしており大変失礼致しました。久しぶりのブログ第一弾目は今年5月10日〜5月18日まで開催した陸前高田展 ~ Create the Future~についてお話したいと思います。
今回の陸前高田展は東日本大震災で大きな被害を被った岩手県陸前高田市の早期復興を願い、陸前高田市と陸前高田で活動されているNPO法人Aid TAKATAのご支援のもと実現した企画展です。
今回は銀座8丁目の同じ通り沿いにある東京画廊さんとの同時開催となりました。東京画廊さんでは被災前・被災後の写真他、シンガポールから集められてた7億円の義援金を使い2013年度に陸前高田市に完成予定の多目的ホールの模型図(丹下都市建築設計による)などを展示しました。
ART FOR THOUGHTでは「未来の陸前高田」をテーマに陸前高田市に暮らす小学1年生から6年生までの子供達が描いた18点の作品を展示しました。
約500点ほどあった作品の中から18点を選ばさせて頂いたのですが、選考にあたって正直色々と悩みました… ただ今回最も焦点に当てたのは ‘上手に描かれている’という事以上に「未来の陸前高田」というテーマに込められた子供たちの思いや気持ちを大切に、その思いが沢山詰まった作品を選んでいきました。
18点の作品の中から何点かご紹介をしたいと思います。
「バリアの町」
つなみがくるとバリアが出てつなみから町を守ってくれる。 小学2年生
「新しい学校」
つなみでこわれてしまった学校をあたらしく建ててほしいな。6かいだてならまたつなみがきても大丈夫だよ。 小学1年生
「未来にかがやく、われらの陸前高田」
復活した陸前高田をそうぞうして描いてみました。昔よりも派手に、きれいに作りました。小学6年生
「空中の町 小友町」
空の町だとつなみも心配もないし、地震も大丈夫だからです。どうやってうかんでいるかというと、家を人工の雲でうかばして、学校は電力で浮かばしています。落ちたら雲がキャッチしています。 小学5年生
「みんなの楽しい海」
つなみでこわれちゃったけど、もとにもどり楽しくみんなが集まる海をイメージしました。小学4年生
「絆があれば何でもできる」
3月11日の時にみんな泣いていた。亡くなった方も生きている方も絆があればつながっているということで絵を描いた。 小学4年生
「早いぜ!!JRタカータ号」
津波で鉄道や新幹線が無くなった今、被災された人々を救い助けることができるので、復興に役立てると思うのでこれにしました。老人や車が無い方にもりようしていただけたらうれしいです。 小学4年生
絵だけ見るとカラフルな色彩で描かれている作品が多いと思いませんか? 鮮やかな絵を見て「陸前高田の子ども達はだいぶ元気になって来たんだね〜。」と言う方もいましたが、実際に子ども達のコメントを読んでもう一度絵を見ると、「子供ながらに無念に思っているんだね… 」とまた違った見方をされているのがとても印象的でした。
大人が普段見失ってしまいがちな事を子ども達はそのストレートな表現力で気づかせてくれます。子どもの感性が訴えかけるもの、実はその中にこそ新しい未来を築くための’ヒント’があるのではないでしょうか?
もちろん、時にグサッとくる事も彼らははっきりと伝えます。「ねえ、おばさん!」といわれた時の私の心情は、はい、非常に複雑でした…
そんな子どもの感性、大事な大事な宝物です!